小畑川の咲くわけ

記憶

そろそろ風邪にも強気で対抗すべく外に出て歩いてみることにした。この直射日光の下日陰を探してさまようのは京都郊外のこの地にあっては結構至難。なぜならニュータウンと称された土地に見えるのは、工夫のないカマボコをでっかくしただけの公団住宅アスファルトで舗装された車道、そして点々とならぶ木々。光が分散してどこでも暑いもんだからみんな冷気を求めてデパートへ。
高島屋がこの地にあることが不思議だが、地域1の集客率を誇ることは間違いない。わずかに子連れが集うはその片隅にちまちま流れる小畑川。誰がこのひもじい川を「セーヌ川」とよび、洛西(らくせいではなく、らくさいとよむ)にちなんでいやしくも「ラクセーヌ」という専門店街を作ったかは知らん。最近では大手のてこ入れもありひところのさびれくたびれから一転人を集めているから驚いている。そういやむかし中央に噴水があったような。。。室内噴水。ま、恐ろしく平坦で平均的でつまらないばしょであることに変わりはない。さながらコロンバインのようにね
どうやらこの方向は凶とみて、今度は山の方向(大原野)に向かうことにする。明日は雨が降るもよう。みずみずしいにおいを求めて山のほうまで足を伸ばそうかな。
そういえばむかしそこらの山で植物の標本採集を命じられてとりにいったが、そのほとんどは外来種だった。教師は在来種しか受け付けないといったため私は規定の数に満たないまま提出した覚えがある。