海外一人旅

全東洋街道 上 (集英社文庫)

全東洋街道 上 (集英社文庫)

ちょっと前に読み終わったのに書いてなかった。藤原氏は写真が本業かと思ったけど、文章もうまい。とくに「チベットでふすまを食らう」段なんて秀逸。深夜特急もいいと聞くけど、この無法者新也にかかったら国境も世界も越えてしまえるかも。と、思わせてものすごく捕らわれてる感じがする。たぶん、そこで生きる知恵と知識、行動なんてゆうのからきているのかしら。深夜特急にはドラマを求めてしまうけど、藤原氏の旅ははじまりからゆるりと流れにはいっていく「ぬめり」のような感覚があって、そこ(旅先)にいることに不自然を感じない。

イスラム教圏の人間に言い知れぬ憎しみの視線を感じたという藤原氏だけれど、うちはこのひとにも粘着質を感じるなあ。ヒルのような、すったら放さんぜよ、と。この旅では「人がうっとうしくなった」から「人と交わること」を自分に課した。ここが今引きこもってる人と違うとこだよ。当時はインターネットがこんなに普及してなかったもんなあ。海外で人と交わるってただ単に人と付き合うというより「自分を見せる」ことだと思う。その国の事情によってどんな振る舞いを見せるかはしっかり自分で演出しなければいけないし、より演じる部分と素直な驚き、感動を素の自分で体感する機会も多々あるやろう。

まーそんなに気張らなくてもいいんやけど、自分の身はしっかり自分で守る。だからこの一億総臆病者の時代に海外に突っ走っていける人は石橋を叩いて渡らない人より自分の命を賭けて歩いていると思う。死は百も承知だよ。てゆうか人間いつかは絶対死ぬやん。何怖がってるの?な〜んもこわいことなんかありゃせん。別に海外に行く人間が自ら死を望んでるわけでもなし(当たり前)、見知らぬ人も私を殺そうなんて思ってないよ?そんなことしたら厄介にも苦しむの殺した方でしょ。猟奇的な彼女はいるけど、わかんないかな?雰囲気で。日本はみんな鈍感にいっしょにサラダバー取りに行っちゃってその間誰かに財布取られるとか考えてないけど、一人で行動してたら身につくと思うけどな、警戒心。

うちは疑いすぎやったとは思うけど、一人の時何かを疑いすぎて困ることはないと思う。新也氏の本から随分離れたけど、海外一人旅計画中☆

あの、ほんまにコメントとかかいてね?あまりに寂しいので。何でもいいよ。あたいはこんなんおもわへん!とか。最近こう。とか。まあメンドクサイとは思うが。