放送禁止歌

本を読みました。前々から読みたくて、息抜きに少しずつと思ってたらおもしろくて一気に読んだ。

放送禁止歌 (知恵の森文庫)

放送禁止歌 (知恵の森文庫)

とても基本的なこと、とても単純なこと、でもだれもが楽なほうに流されて考えずにいること、意識のそとへそとへと追いやってしまうこと、戦わなければいけないこと。
「戦う」って大変なことに聞こえるけど、今はやりの「『自分探し』のために自分を誤魔化すこと」よりずっと単純で気持ちいいことです。

『他人の意見への同調ではなく、自分の頭と言葉で考えること』
『自覚性を持つこと、主語を自分にすること』(部落解放同盟 西島藤彦)

大型の本屋に行っていつも思うことですが、本売りは本屋を商業の場としてとらえています。情報収集者にとって、または本をたくさん読んでほしい子供にとって必ずしも良心をもって本を配列しているわけではないことを知ってほしい。どうして『売れ筋の』くだらない本ばかりが目の付きやすい場所においてあって、とてもおもしろい本が隅っこに押しやられているのか、そしてどの本屋もそういった配架を取り入れているのか、わかりません。おそらくそれが本屋のねらいであり、文頭に書いたことの表れであると思っています。そういったねらいのもと、うちらは動かされているのです、本屋に限らず。